国際機構に関する連合国会議
会議設定
議題: 国際機構に関する連合国会議(サンフランシスコ会議)The United Nations Conference on International Organizations(San Francisco Conference)
議場 :サンフランシスコ会議 第二委員会・第三委員会
設定日時 :1945年4月25日から6月26日
使用言語 :公式:非公式:文書 = 日:日:日(動詞のみ英)
会議参加国数(予定):各議場20~25か国(2議場設置予定)
募集人数(予定):約50名(2議場合計)
フロント
会議監督:渡邊玲央 (駒場研究会・東京大学教養学部国際関係論コース4年)
副会議監督:中野尾翼 (早稲田研究会・早稲田大学政治経済学部3年)
議長:小倉夏子 (四ツ谷研究会・上智大学国際教養学部4年)
小林真子 (日吉研究会 ・慶應義塾大学経済学部4年)
秘書官:阿久澤万里 (早稲田研究会 ・学習院大学国際社会科学部3年)
大竹青輝 (日吉研究会 ・東京工業大学生命理工学院4年)
椎根小梅 (日吉研究会 ・ 横浜市立大学国際商学部3年)
下坂彩乃 (神戸研究会 ・大阪大学法学部国際公共政策学科4年)
広報官:武信和未 (日吉研究会 ・ 神奈川大学経済学部現代ビジネス学科3年)
参加者へのメッセージ
2022年2月に発生したウクライナ侵略は、平穏な日常を突如として奪う戦争の邪悪性を改めて示したとともに、国際社会における最も広範で普遍的な集団安全保障体制を構築した国際連合が戦争への対処に「失敗」する様を映し出す鏡にもなりました。超大国が世界平和のために力を合わせることを所期してつくられた国際連合が、こうした戦争への対応に手を拱くのは、まさに「国連の限界」の際たる例で、ウクライナからの報に接し無力感や憤りを感じられた皆さまも多かったのではないでしょうか。
今回の模擬国連会議で扱うサンフランシスコ会議は、ご存じの皆さんも多いように、「国連をつくる」ために開かれた会議でした。これまでの過ちに対する真摯なる反省の上に、来たる人類史で二度と戦争を起こさないと誓うべくつくられた国連という機構は、今まさに、試練に立たされていると言えます。「国連の意義」が再考される今だからこそ、模擬国連の中でタイムスリップをして、在るべき理想の国際社会を実現するための国際機構の創設プロセスを追走する価値があると思います。
今回の会議コンセプトは「理想への挑戦」です。参加者の皆さん一人ひとりが自分と向き合い、模擬国連を通じて成長するため、フロントとしても全力でサポートさせていただく所存です。また、今回の会議はまさに新しい規範・秩序を描出する会議にもなりますので、法や政治に対する理解の深まりも期待できるでしょう。一個人としてもひとりのモギコッカーとしても成長できる要素が多分に含まれる当会議へのアプライを、フロント一同、心待ちにしております!
会議コンセプト
理想への挑戦
「理想の自分とは何ですか?」「理想の社会とはどんな世の中ですか?」−このように聞かれて、即答できる人は誰もいないと思います。仮に答えられる理想像があったとして、現在の自分がその理想状態に達したときには、新しい地平に別の理想が見えているのではないでしょうか。
理想とは、現実には実現されていなくても将来達成したいことを指しますので、「理想について捉えること」と「理想を追求すること」はともに大切になってくるのではないかと考えます。現状が完全なものでない限り、現状の何が足りないのかを分析し、足りないものが補われた状態をイメージすることは有用でしょうし、こうして足りないものを捉えれらたからには、いかにしてそれを手に入れるかを考えることも重要になってくるでしょう。
史実のサンフランシスコ会議は、国際連合の創設を規定した国連憲章を採択して幕を下ろしました。「われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、」の一節で始まる国連憲章は、第二次世界大戦がまだ行われていた頃に、「戦争のない世界」という理想状態を私たちが生きる社会に描出することを標榜しました。達成できるかについては未知な部分も多いけれど、在りたい姿を描き出すことで、少しでも現状が理想に近づくことを目指したのだとも捉えられそうです。今回の会議では、こうした史実的なことも鑑みた上で理想を捉えてもらいたいですが、ぜひ皆さん個人の理想と成長を追求できる会議であって欲しいとも思っています。
会議の中身の部分では、分科会形式の議論が展開することもあり、一国内でも目指したい理想状態についての折り合いがつかなくなるなど、否応なく「理想とは何か?」を考えられる形式を採用したいと思っています。法原則と政治規範の衝突をいかに調整して「より良い」世界をつくるのかについても、長きにわたってリサーチ・議論をしてもらうことになるでしょう。それと同時に、個人ないしペア間でも、会議準備を始める前と会議が終わった後とで、自己がいかに揺らぎ、成長を遂げられたのかについて、常に向き合ってもらいたいと思います。会議準備は裏切りませんので、リサーチに全力で取り組んでいただいた上で、ともに少しでも皆さんが「理想の自分に近づけたな」と思えるような会議をつくっていきましょう!
今だからこそ「(模擬)国連の意義」を問い直したいという思いのある方や本会議のコンセプトに関心・共感をして下さった方、それに何か少しでもこの会議に対して共鳴する部分を感じた方は、フロントのことを知らない/知っている、フロントの人と話したことがある/ないなどまったく問わず、ぜひ奮ってご参加いただけますと幸いです。
議題の解説
第二次世界大戦中に結成された連合国の中ではかねてより、大西洋上会談やカイロ会談などで戦後の国際秩序についてまとめるなどしていた。例えば大西洋上会談は大西洋憲章を採択し、戦後の国際秩序として領土の不変更・不拡大や武力放棄・安全保障の確保のシステムを作ることを標榜した。戦時中からずっと考えられてきた戦後構想は、枢軸国の敗北が濃厚になるにつけ具体的になっていき、1944年下旬からはダンバートン=オークス会議などで具体的な国際機構の樹立などについての議論が持たれるようになった。
当会議の議題であるサンフランシスコ会議(正式名称:国際機構に関する連合国会議)は、第二次世界大戦後の新たな国際秩序の樹立を目的として、1945年4月からアメリカのサンフランシスコにて開催された会議です。
史実の会議では米英中ソの4カ国の招待のもとで合わせて50カ国が参加し、大戦後の新たな国際機構の構想に関わる様々な問題について議論を交わしました。その結果として国連憲章が採択され、国際連合を中心とする新たな国際秩序が構築されることになりました。
論点の解説
今回の会議では、大きく分けて「拒否権の在り方」と「自衛権や地域的取極の在り方」について話し合います(史実に通じていらっしゃる方は、概ね前者が第III/1委員会、後者が第III/4委員会のマンデートだと考えてください)。そうは言っても、拒否権の議場(第一分科会)と自衛権等の議場とで2つの議場(第二分科会)が設けられる形式を採るので、各国の中で拒否権に関する議論をする人と自衛権に関する議論をする人とがわかれることになります点はあらかじめご承知おきください。
第一分科会では、安保理常任理事国の拒否権をどの範囲まで認めることができるかなど、拒否権の話を軸としつつも、安全保障理事会の権能全般についての議論が行われることを想定しています。この議論枠組みの中では、例えば「安保理の議席数」などの論点を設けることも可能です。翻って、第二分科会では、国連憲章第42条や第51条に規定されることになる内容の妥当性などを審議しつつ、地域的取極の在り方などについても議論するなど、よりジェネラルな問題について議論することを想定しています。史実のサンフランシスコ会議では、総会の権能全般について議論する委員会も設置された都合上、今回の会議では史実の委員会の議論を反映する形で、こちらの分科会にて「総会の任務と権限」などの論点を設置することも可能です。
今回設置する2つの分科会は、基本的には史実のサンフランシスコ会議の第III委員会で話されていた内容が中心にはなりますが、ところどころで史実の小委員会の垣根を越えて、総会の権能や法務に関する話を扱うことも視野に入れた論点設計にするつもりです(幅広い議論とピンポイントでも議論とを織り交ぜられるような立て付けにします)。
国割
Australia
Belgium
Brazil
Canada
Chechslovakia
China
Chile
Colombia
Cuba
Egypt
El Salvador
Ethiopia
France
Greece
Iran
Mexico
Netherlands
Phillipines
Saudi Arabia
Soviet Union
Turkey
Union of South Africa
United Kingdom
Unite States
Yugoslavia
※ 上記はあくまで想定なので、アプライの数などにより、国割に若干の変動が生じたり参加国数が前後したりする可能性があることをお含みおきください。
※ 分科会を2つ設定する都合上、原則的にはペアでの参加になりますが、トリプルなどにも柔軟に対応できればと思います。
会議の特徴
当会議の最大の特徴は、会議を2つの分科会に分け、両分科会において並行して議論が進められることです。ペアで構成される各国の大使は、それぞれ別の分科会に配属され、各分科会において自国益の追究と国際益の達成のために奔走することになります。その過程で、一方の議場では自国の主張が通るも他方では通らなかったり、そもそも自国内で達成したいと思う政策の乖離が見られたりするなど、戦後の安定的な秩序を構築するための「理想」が随時揺らぐような会議設計になっています。そして、そうした「理想」の揺らぎは、何も各国の次元のみで起こることではなく、会議に参加する大使の皆さん個人の中でも起きるものであると考えています。自国として、そして一個人として、この会議を通じて達成したいことを丁寧に見定め、分科会形式でセパレートに議論が進む議場においてそれをどのように達成するか、最後の瞬間まで考え抜ける会議になっています。
対象とする参加者
当会議のコンセプトに共鳴いただけた方や議題に興味を持っていただけた方など、幅広い方にご参加いただきたく思います。
「理想への挑戦」というコンセプトを掲げている以上、当会議に参加されるすべての皆さんにあらかじめ「理想」についてお尋ねをし、フロントとしてはその達成に向けての最良の触媒となることをお約束します。まだ現実にはなっていない何かを追い求める方にはうってつけの議題であるとともに、模擬国連会議、ひいてはその際に日常生活において新たに視座を得たり視野を広げたりしたい方におすすめの会議です。